■館山・海の家 1999.11

計画地 :千葉県館山市 敷地は館山の海沿いの道路のさらに海側の一角をしめている。建物は海に向かう間口いっぱいに平屋のまま引き延ばされ、海沿いの激しい気候に耐えうるよう高床の鉄筋コンクリート造とされ、躯体としての頑強さを保ちながら風雨とともに徐々に朽ちていく仕上げ材で覆われる。建物は高床で切妻屋根のメインハウスと乱石張りのボックスのゲストハウス、さらにメインハウスからの視線を遮らないサイズでゲストハウスとデッキを挟むように置かれたユーティリティハウスから成る。道路に対しては閉鎖的な表情ながらも棟間の空隙や高床の床下から海が垣間みえ、眺望への期待感をあおる。メインハウスの居室前に張り巡らされた上段デッキと下段の広いデッキの間は大階段が掛け渡され海と内部をダイレクトにつなぐとともに海を望む観覧席のような役割も果たす。
用 途 :週末住居
主要構造:鉄筋コンクリート造+木造
敷地面積:1056m2
延べ面積:176m2

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