■光筒家(江東の町屋) 2001.09

計画地 :東京都江東区 東側の8m道路以外の3方に4階建程度の隣家が密集した敷地。唯一の道路にも人通りが多くプライバシーの確保が必要である。日影規制対象外となる建物高さ10m以下で4層を積層し、1,2階を親世帯+1人、3,4階を子世帯とに分離した2世帯住宅である。近接した周囲より生活圏を囲いとるためにコンクリートの厚い壁を敷地形状のまま立ち上げ、日照の確保及び建蔽率60%のクリアのための外部吹抜を南側のエリアに2つ配置している。その2つのボイドに沿ってそれぞれの世帯に外部テラスが付属し、1階においてはアプローチと駐車、駐輪スペースを兼ねる光庭へとつながる。階高は限られるため構造床は2層ごとに配置し、2、4階の床は鉄骨パネルとし極力薄くする予定。天井高さの低い分内部吹抜などで空間のメリハリをつけている。外観は窓のほとんどないコンクリート打放しの壁にタイル貼のアクセント壁、外部吹抜へと穿った穴の3種による極力寡黙な表情とする。
用 途 :2世帯住宅
主要構造:鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
敷地面積:87.93m2
延べ面積:165.02m2

1FPLAN

2FPLAN

3FPLAN

4FPLAN

PERSPECTIVE