■横浜港北の家 2002.01

計画地 :神奈川県横浜市港北区 横浜市内の住宅地は概して非常に建築制限が厳しい地域である。建蔽率40%、容積率80%、35坪程度の敷地に4層の居住空間を詰め込む必要があったがことが、敷地の地盤面が道路より1M強高かったことが有効に働き、法的に地下とされる部分及びロフトを最大限活用することでかろうじて成立している。水平方向、垂直方向ともに台形の断面形状となる内部空間のボリュームは建築面積を最大限に活かすことと2つの斜線制限、日照によって決定されている。この単純な6面体は単純であるがゆえ、外断熱鉄筋コンクリート造の快適性も有効に作用するはずである。またこの立体と正対するように敷地内には同様な輪郭を持った空の領域が生み出され、その領域内において、すでに使い切った建築面積に算入されないレベルにおいて外部テラスが付属させられている。またそれはカーポートの屋根となり、トンネル状のアプローチを生み出すとともに道路面の雑踏から居住空間を保護する緩衝装置としての役割も果たしている。また面積を有効利用するため採用された螺旋階段はメッシュ素材のチューブとして光や風を各所にいきわたらせる。
用 途 :住宅
主要構造:鉄筋コンクリート造
敷地面積:113.76m2
延べ面積:157.54m2

BFPLAN

1FPLAN

2FPLAN

LOFT PLAN

PERSPECTIVE