■100年後の人と自然を視野に入れて創造する木の住まい(選外佳作) 1998.04

計画地 :未定 床、壁、屋根、建具の全てが同形状のパネルで構成された未来の住宅の構想である。パネル内には四周に圧縮力を負担するスチールフレーム、対角線上に引張力を負担するステンレスワイヤーが内蔵されている。パネル相互の結合によって力は周囲のパネルに伝達され、ワイヤーの張力を、可動する動力装置によって無段階に変化させることを可能としている。ワイヤーの張力は動力装置の端末に設けられた統合計測システムによって一元的に計測管理され、瞬時に動力装置にフィードバックさせることで構造システムを最適化し形態を維持る。すなわち、パネル間のヒンジを手動で開いたり、閉じたりすることで、どのパネルも建具となり、建物全体の形状を変化させることさえ可能とされる。自らの姿を認識し、制御する頭脳と無数の間接と、柔軟な筋肉をもった生き物のような建築の姿である。
用 途 :住宅
主要構造:木質パネルハイブリッド構法
敷地面積:
延べ面積:108m2

PLAN/ELEVATION/SECTION

STRUCTURE MODEL